高齢者がインフルエンザに罹患して重症化すると肺炎を併発させたり、持病を悪化させ、最悪の場合は死に至ることもあります。高齢者へのインフルエンザ対策の充実は必要不可欠。新宿区や墨田区では75歳以上は全額公費負担としているが、この際、区としてさらなる助成拡充をすべきと考えるが、どうか?
高齢者を対象としたインフルエンザワクチン接種は、平成13年度から予防接種法の定期接種として位置づけられ、区としても接種費用の補助を行ってきている。公的財源にも限りがあるが、その中で様々な施策を充実しているところである。こういった中で、個人の重症化防止を目的とした予防接種には、基本的には可能な範囲で自己負担は必要と考えている。
区として先ずは75歳以上の高齢者に対して、住民税非課税の方から、インフルエンザワクチンと併用するなかで肺炎球菌ワクチンへの公費助成をすべきと考えるが、どうか?
肺炎球菌ワクチンについては、国の厚生科学審議会予防接種部会において専門家による肺炎球菌ワクチン作業チームを編成し、予防接種法上の位置づけなども含め提言を行う予定である。区としては、提言の内容や予防接種法上の位置づけ、財源確保に関する国や都の動向を踏まえて判断すべきと考えている。
高齢者が何時でも安心して相談できるように、区庁舎やすこやか福祉センターに地デジ移行の相談窓口を設置すべきと考えるが、いかがでしょうか?
今後、一人暮らしの高齢者世帯等へのよりきめ細かい取組みとして、相談窓口や相談員による訪問相談なども検討していきたい。
高齢者へのこの事業に対する理解を深めるためにも、実際のサポーターの活動内容を収めた映像をJCNで放映する等、区としても広報宣伝の支援をすべきであると思うが、どうか?
現在は社会福祉協議会において、年4回全戸配布される社会福祉協議会の広報誌「ハピネスなかの」への掲載、地域センター、区内介護保険事業所及び医療機関へのチラシ配布など、広報に努めている。区としても「中野区の便利帳」での事業案内を行っている。今後、PRの仕方については、社会福祉協議会と話し合っていきたい。
高齢者の方に安心して頂くためにも、登録サポーターであることが一目で分かるように、高齢者困りごと支援事業のネームの入ったサポーター専用のベストを区として支給すべきと考えるが、いかがでしょうか?
現在、サポーターは支援対象者のお宅を訪問する際には身分証明書を携帯している。利用者からの「分かりづらい」との話は区には来てないが、実際の利用者の声について、社会福祉協議会に訊いてみたい。
現在、問合せの電話番号は携帯電話になっており、高齢者にとっては掛けづらく分かりにくいものです。この際、固定電話にして分かりやすい番号にすべきと考えますが、いかがでしょうか?
固定電話では電話交換機の機能上、かけた側の電話番号が毎回異なった表示になることがあるため、同じ番号が表示される携帯電話のほうが相手に分かりやすいと思っている
沼袋駅の南側に駅前広場を整備することになると、北側にある沼袋商店街の活性化に大きな影響が起きるのではないかと懸念される。区としては、どのように分析されるのかをうかがいます。
沼袋駅の駅前広場の位置については、交通施設としての安全性、周辺道路との関係なども考慮して駅の南側に配置することが適切であると考えている。
地下化された場合には、線路と踏切が解消されることから、現在よりも環境が改善され、利便性も向上し、来街者が増えることが予想され、商店街の活性化に寄与するよう駅前広場の整備にあたって工夫していきたい。
現在の沼袋駅北口付近の整備も南側の整備に合わせて推進すべきと考えますが、いかがでしょうか、うかがいます。
線路敷沿いの北側道路は、連続立体交差事業の完成後も道路として継続する考えであり。さらに区としては鉄道敷地の一部も駅前広場と連携した一定の歩行者空間としての機能を確保したいと考えており、今後、西武鉄道と協議を進める考えである。また、連続立体交差事業や駅前広場、関連街路の整備にあわせて、北口周辺の地権者の方々へもまちづくりを提案していきたい。
歩道の完全フルフラット化やゼブラ色に塗装した点字ブロックの横断歩道を整備するなどバリアフリー化を推進すべきと考えますが、いかがでしょうか?
ユニバーサルデザインの導入を進め、利用者等の利便性と安全性の向上を図りたいと考えており、高齢者や障害者を含む全ての人が安全でかつ快適に歩行や移動ができるように、検討していきたい。
新たに整備される歩道には、コミュニティースペースや高齢者の休憩エリアとして利用できるように、インフォメーションパネルやベンチなどの設置を始め街路灯のLED化や自然エネルギー利用など環境に負荷のないエコ街路灯を設置すべきと考えますが、いかがでしょうか?
商店街の魅力向上や安心して買い物が出来る空間等を確保したいと考えており、LED照明の導入は、設備の維持経費削減や省電力化による環境負荷の低減など、メリットが多いことから、区が管理している街路灯について、平成21年度よりLED化を進めているところである。今後、基盤施設整備にあたっては、電線類の地中化などと併せて街路灯のLED化など環境に配慮した取り組みを推進していく。
区の構想している商店街・支えあい・エコの各ポイント制度のモデル実施地区として、沼袋商店街を中心にした地域で先行実施するなどの働きかけを、商店街関係者や交通事業者に対して行うべきと考えますが、いかがでしょうか?
ポイント制度については。中野区商店街連合会等と協力して検討を進めていく。モデル地区等の具体的展開について、現時点で議論することは時期尚早と考える。区が設置した基金への寄付は、税の寄付控除の対象となる。
中野区として連続立体交差化事業に伴う沼袋商店街の振興策をどのように考えられているのか、見解をうかがいます。
連続立体交差化事業に併せて新たな時代に対応した商店街づくりを進めていくことが重要であると考えており、沼袋駅周辺のまちづくりの進捗の中で、適切な支援を考えていく。
区として野方駅以西の連続立体交差化事業について、今後も積極的に取り組んでいくべきと考えますが、区の見解をうかがいたい。
野方駅以西については、野方駅から井荻駅間が東京都の連続立体交差事業の事業候補区間として位置づけられており、今後、この区間の連続立体交差の実現に向け、沿線まちづくりの検討を進め、区民の皆さんとともに働きかけていきたい。
ウェブサイトでの図書館サービスの推進を図る上からも、運用面や安全面を鑑みれば、この際、現行の図書館システムのソフトウェアーから新たなソフトウェアーにリプレースすべきと考えますが、いかがでしょうか?
現在の図書館システムが導入後7年を経過し、課題を抱えていることは承知している。今回の個人情報流出に係る事業者への対応や財政状況も踏まえ、総合的に今後のシステムのあり方について検討していきたい。
自動貸出・返却機の設置も可能となり、サービス向上にもつながるICタグシステムを推進すべきと考えますが、いかがでしょうか。また、ICタグとの連携を踏まえ、図書館利用者に交付している利用者カードについては、リライトカードを導入すべきと考えますが、いかがでしょうか?
ICタグの導入やリライトカードの活用については、図書館の新たな管理運営体制の構築に向け、その基盤を整備する中で対応を考えていきたい。
自然羽化を目指し3年計画の最終年にあたって、これまでのホタル事業の成果をどのように分析されているのか、また、区民の方々のホタル事業への期待や江古田の森ホタルの会のボランティアの方々の思いに応えるためにも、この際、人工飼育に切り換えるべきと考えますが、いかがでしょうか。また、区としてビオトープを含めた水路付近の環境整備をさらに推進すべきと考えますが、いかがでしょうか。さらに、今後、人工飼育を踏まえた上で、このホタル事業を継続すべきと考えますが、区の見解をうかがいたい。
平成20年度から3年間を試行期間としてホタル事業を実施してきた。
年度ごとに生育環境の改善を行ってきた結果、平成20年度299匹、21年度434匹、22年度325匹の飛翔を確認することができた、平成22年11月に直近の現地調査を行ったが、幼虫の生育が確認できなかったことから、自然う化は困難であると認識している。事業の継続については、人口飼育の方法以外、難しいと認識している。この方法については、環境整備など、さまざまな課題があり、今後、検討していきたい。
5歳児健診の目的は病理診断にあるのではなく、保護者や保育園・幼稚園や小学校が発達障害児への気付きを共有することにあります。この際、中野区としても、5歳児健診を検討すると共に特に5歳児の発達相談を導入すべきと考えますが、いかがでしょうか。うかがいます。
当区においては、5歳児の98%は保育園や幼稚園に在籍している、在籍園において発達障害が疑われる児童については、療育センターアポロ園からの巡回訪問を行い、必要に応じて医療機関や療育機関につなげている。未就園の児童については今後検討したい。
中野区として5歳児健診の実施効果についての見解をうかがいます。
広報誌の充実を図ることは基より、すこやか福祉センターでの発達相談の専門家講師による講演会の開催を実施すべきと考えますが、いかがでしょうか。うかがいます。
身体・知的・精神という三つの障害に比べ、発達障害の認知度は低く、啓発活動は行政の役割として重要と考える。区においても啓発パンフレットを作成し、配布したり、子育てサポーター養成講座で、発達障害を理解する講座を実施している。今後はすこやか福祉センターなどでの講座実施を検討したい。
巡回相談員は、定期巡回の他にも、医師や特別支援学校の教員が同行する個別巡回、学校からの要請に応じた臨時巡回を行うなどその教育的役割や効果は大きく、更なる教育現場での充実を図るためにも、巡回相談員の増員が必要と考えますが、いかがでしょうか。うかがいます。
平成21年度に巡回相談員を増員したところ、現在のところ適切に運用できていると認識している。今後とも、特別支援教育コーディネーターや校内委員会などの仕組みを活用して、特別支援教育全体の充実を図っていく。
保護者への的確なアドバイスや理解を深める気付きの機会を作るためにも、専門分野からアドバイスのできる巡回相談員である臨床心理士と保護者との個別の相談の場は必要不可欠です。区としても是非、個別相談の場を設けるべきと考えますが、いかがでしょうか。
巡回相談員の役割は、小中学校における特別支援教育の体制を支援するものである。保護者への対応は、日常的な子どもの状況を把握している学校が、適切に対応できるよう、学校内の体制充実を図っていく。
排出者が特定しづらく調査や指導が困難なステーション方式から、将来を見据えた戸別収集へ向け区内の道路事情に対応するためにも、軽小型貨物車の増車を図るべきと考えますが、いかがでしょうか。
現在、効率的な収集・運搬体制ができており、ただちに新たな軽貨物自動車の増車は必要とは考えていない。将来的な戸別収集のあり方については、サービス向上の観点や、事業経費、効率的な収集体制など、検証・検討が必要と認識している。